両崖山

両崖山目次

  1. 両崖山について
  2. 両崖山の見どころ
  3. 両崖山の周辺
  4. アクセス方法
  5. Tiktokで情報を見る
  6. instagramで情報を見る
  7. Googleで口コミを確認
  8. Twitterで情報を見る

両崖山について


▼山林火災で知られている山
栃木県足利市に位置する「両崖山(りょうがいさん)」という山をご存知でしょうか。
両崖山と聞いてもあまりピンとくることはないかもしれませんが、実は2021年2月21日に起きた山林火災で知っている人も少なからずいることでしょう。
両崖山は東京ドーム35個分ほどの山林が焼失してしまい、強い強風などの影響で消火活動が困難をしめしていましたが、火災が発生してから23日後、ようやく両崖山は鎮火したと、テレビやラジオなどで大きくニュースに取り上げられました。
足利市では、山林火災の出火原因はたばこと推定されたことから「足利市の美しい山林を火災から守る条例」を定め、両崖山は守られています。

▼初心者でもハイキングできる山として人気
大きな山林火災に見舞われた両崖山ですが、普段は初心者でも片道1時間ほどで手軽に登ることができるハイキング山として人気を集めています。
他の山に比べると標高251mと決して高い山ではありませんが、年間190万の観光客が訪れており、特に週末になるとハイカーたちで賑わいを魅せています。
また、両崖山は市街地からもほど近い場所にあるため、日帰りでハイキングを楽しむことができます。
関東内で手軽にハイキングを楽しみたい、という時には両崖山もひとつの候補に入れてみてはいかがでしょうか。

▼おすすめのハイキングコース
そんなハイカーたちに人気のハイキングコースが、関東ふれあいの道として称されている「両崖山ハイキングコース」です。
両崖山の麓にある織姫公園内の駐車場からスタートしていき、所々に設置してある道標通りに山道を歩いていきます。
しっかりと道標通りに進んでいけば、初心者でも道に迷うことなく両崖山の頂上までたどり着くことができるでしょう。
体力のない人や初心者でも気軽に挑戦できる両崖山ハイキングコースですが、道中は平坦な道がありますが、時には石段や岩場を乗り越えなければならない道もあります。
最後の急な階段を乗り越えられれば、両崖山の山頂にたどり着くことができます。
初心者にとってはハードに感じるかもしれませんが、本格的な山を登っているかのような体験をすることができます。

▼天狗山へ縦走してみよう
体力に自信があるという方は、少し足を伸ばして天狗山へ縦走してみてはいかがでしょうか。
両崖山は天狗山の隣にそびえ立っているため、両崖山の山頂に立ったあと、下山せずにそのまま天狗山へ向かうことができます。
天狗山までのハイキングコースは片道1時間30分ほどで楽しめるコースで、織姫神社から両崖山を通っていき、最終的には天狗山まで登ることができます。
両崖山から天狗山までのコースはロープを使って登ることがあるので、少しハードな内容となっています。
しかし、両崖山ハイキングコースとはまた違った楽しみ方がありますので、両崖山と一緒にチェックしてみてください。
万が一、途中で疲れてしまった場合でも、両崖山で引き返すことができます。
自分の体力に合わせながら挑戦してみてください。

▼大岩山や行道山にも縦走できる
天狗山の隣にある両崖山は、大岩山や行道山にも縦走することができます。
両崖山を中継地点としていろいろな山へ行くことができれば、毎回違ったハイキングコースを楽しめます。
両崖山は何度いっても楽しめるハイキング山ですので、ハイキング好きであれば、必ず両崖山はチェックしておきましょう。

▼両崖山に登る時のポイント
両崖山に登る際は、動きやすいウェアと帽子、そして歩きやすい靴は、必ず着用してからチャレンジしてください。
道中には毒のある虫がいたり、岩場で怪我をしたりする危険性があるので、ハイキングウェアは長袖と長ズボンが最善でしょう。
たかが1時間ほどで登れる山だとしても、何が起こるか分かりませんので、両崖山に登る際は万全な体制をしてから挑戦する必要があります。
両崖山ハイキングコースの途中には、山の中にあるとは思えないほどしっかりとした作りの休憩場が所々に完備されています。
そこでしっかりと休憩ができるように、飲み物や非常食などを持って行くとよいでしょう。
特に夏場はかなり体力を奪われることが多いので、こまめな水分補給が必須となります。
休憩場でなくでも時折、休憩を挟めば無理なくハイキングを楽しむことができますよ。

▼足利城跡として有名な山
ハイキングコースとして人気を集めている両崖山ですが、足利城跡として有名な山でもあります。
平安時代天喜2年、藤原秀郷の子孫の藤原成行が両崖山に築城しました。
その後、岩井山城から足利城に移り修築しましたが、天正18年、六代の長尾顕長の没落と共に、足利城は廃城となってしまいました。
今でも両崖山には時代劇に出てくるような山道があったり、山頂付近には足利城の名残がとどめられていたりします。
上記でもご紹介したとおり、両崖山のハイキングコースは初心者でも気軽に挑戦できる山です。
体力に自信はないけれど両崖山の歴史には触れてみたい、という方でも挑戦できますので、自分の目で両崖山の歴史に触れ合ってみるのはいかがでしょうか。

両崖山の見どころ


▼展望台からの景色
両崖山の見どころといえば、やはり展望台で眺めることができる景色でしょう。
両崖山ハイキングコースの途中には、足利市を一望できる開放感満載の展望台があります。
晴れている時には、前方に足利市内を、後方には男体山と女峰山を眺めることができます。
その他にも両崖山周辺にある山々も遠目ですが、しっかりと眺めることが可能です。
両崖山からの眺めは、日頃の疲れを一気にリフレッシュさせることができるでしょう。
景色はもちろんのこと、足利市のおいしい空気も楽しむことができるのでおすすめです。
ただし、開放感のある眺めを楽しめるのは、山頂手前の展望台だけです。
山頂は照葉樹林に覆われてしまっているので、開放感のある景色を楽しむことができません。
素敵な景色を楽しみたい、写真を撮りたい、という時には山頂へ行く前に必ず展望台に立ち寄るようにしてください。

▼両崖山山頂には御嶽神社などがある
続いてご紹介する両崖山の見どころは、両崖山の山頂に祀られている御嶽神社などです。
城主の長尾顕長が、国の重要文化財に指定されている山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)を打たせたと伝わったことから、両崖山の御嶽神社は刀剣乱舞ファンの聖地となっています。
その他にも霊神と刻まれた石祠が並んでいたり、尾曳稲荷社の分社があったりします。
上記でもご紹介したとおり、両崖山の山頂には足利城があった場所として知られています。
歴史好きや刀剣乱舞ファンであれば、ぜひとも一度は足を運んで頂きたい場所となっています。
両崖山の山頂の雰囲気は非常に抜群で、どこか霊気を養うことができることでしょう。

▼天然記念物のタブノキが見える
最後にご紹介する両崖山の見どころは、天然記念物のタブノキです。
タブノキとはクスノキ科タブノキ属の常緑広葉樹で、東北や関東地方の海岸寄り、そして暖かい地域などに自生していることが多いです。
そんな天然記念物のタブノキが、両崖山の山頂には六本だけ自生しています。
昔は両崖山あたり一面にタブノキが生えていましたが、度重なる伐採の影響で六本まで減ってしまったとのことです。
現在でも六本のタブノキは凛として自生しており、両崖山を守り続けています。
両崖山のタブノキの樹齢は約200〜250年と推定されているので、見応えは非常にあるでしょう。
両崖山に登った際は、ぜひ天然記念物のタブノキをチェックしてみてください。
天然記念物のタブノキといった看板もあるので、両崖山の山頂にたどり着いたらすぐに見つけることができるでしょう。

両崖山の周辺


両崖山付近で有名なスポットといえば、やはり縁結びの神様として知られている足利織姫神社です。
両崖山ハイキングコースのスタート地点ともなっている織姫公園内にあります。
足利織姫神社には、天御鉾命という機織と、天八千々姫命という織女の神様がまつられています。
二柱の神様が織物を織って献上したことから、足利織姫神社は縁結びの神様と言われるようになりました。
朱塗りの境内は周りの自然と相まって美しく、境内からの眺めは関東平野を一望することできます。
そして、境内までの229段の石段を登って参拝すると、願い事が叶うと言い伝えられています。

また、境内の隣にある愛の鐘は、2人で鳴らすと幸せになるとも言われています。
見た目も可愛らしいので、カップルや夫婦で行った際は一緒に鳴らしてみてください。
足利織姫神社には、もうひとつ有名な場所があります。
それは縁結び七色鳥居と言い、遷宮80年記念事業で誕生しました。
見た目鮮やかな鳥居は七色、赤色と青色、黄色に黄緑色、緑色、橙色、そして紫色があります。
ひとつひとつ鳥居をくぐると、七つのご利益が効くと言い伝えられています。
足利織姫神社はSNS映えと評判のある神社ですので、両崖山へ行った際は足利織姫神社も一緒に行ってみてはいかがでしょうか。

アクセス方法


両崖山までは、車またはバスで行くことができます。
まずは車で行く方法をご紹介します。
都内から車で行く際は、まずは北関東自動車道を走っていき、足利インターチェンジで降りましょう。

そこから約15分走った場所に織姫神社が見えてきます。
両崖山へハイキングする際は、乗用車が約20台分に大型バスが数台停められる織姫観光駐車場、乗用車が約25台分停められる織姫駐車場、乗用車が約20台分停められる織姫公園駐車場、乗用車が約10台分停められるもみじ駐車場をご利用ください。

織姫観光駐車場だけ少し離れていますが、どちらも両崖山ハイキングコースの入り口に近い場所にあるので、駐車できるところに車を停めてください。

そしてバスで行く際は、市生活路線バス小俣線か松田線、さらには御厨線か名草線を利用し、通五丁目という停留所で降りてください。

通五丁目で降りたらあとは簡単です。
織姫交番前という交差点を左折すると、目の前に足利織姫神社が見えてきます。
織姫神社へ向かうバスは東武足利市駅から出ているものばかりですので、都内から電車を利用して行くことができます。

ただし、一日に出ている本数は都内と違って少ないので、バスを利用して両崖山へ行く際は事前にバスの時刻表をチェックするようにしてください。

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